キャンプ用にコンパクトに重ねて収納できる鍋類のセットのこと。クッカーの中でも、一人用で鍋と皿を兼ねたものをソロクッカーと言います。また、大人数(4-5人)用のものはファミリークッカーと呼ばれています。
家庭用の鍋をそのまま持って行けば、使い勝手は最高ですが、取っ手がじゃまでうまく重ねて収納できないので荷物が増えてしまいます。ほとんどのクッカーでは取っ手が取り外せるか折りたためるようになっています。例えば、この写真は、直径23cmの大鍋、炊飯鍋、片手鍋、フライパン、ざるがセットになったものですが、全てこの大鍋の中に収納できるようになっています。
クッカーでおいしくご飯を炊くコツ
キャンプでおいしくご飯を炊くのは非常に難しいものです。何度かキャンプに行っていれば、どうしようもなく焦げたり、芯が残ったりした経験があるのではないでしょうか。
炊飯用の鍋の選び方
肉厚、深めであまり直径の大きくない(15cm未満)のもの、フッ素加工がしてあるもの。この形はずばり電気炊飯器の内釜の形をイメージしてもらえればわかると思います。こんな鍋があれば、ほとんどうまく炊ける条件がそろったも同じです。そして、密閉性が高く重めの蓋がある鍋がお勧めです。電気炊飯器では、特殊な蓋の構造で、炊飯中に一定の圧力がかかるようになっていますが、野外炊飯では、その代わりに密閉性が高い、重めの蓋を使います。
キャンプ用のコンロは、一点集中型の直径が小さくて非常に強力な炎です。最初のポイントは、この小さくて強烈な炎をいかに制するかにあります。あまり直径の大きな鍋だと、中心部だけしか加熱されず、周辺部はうまく炊けません。また肉厚の鍋であれば、熱が広い範囲に均一的に広がりやすいので、これも大きな効果があります。また、ふかふかに粒が立った理想的な状態で炊くには、沸騰中に対流が起こらなければなりません。この為に、ある程度の水深が確保できなければならないので、あまり直径が大きくなく、深い鍋である必要があります。
水加減
ほとんどの場合、電気炊飯器のように水位目盛りが付いていないので、水加減には注意が必要です。本来は、「水の量は米の量の1.1倍」と言いますが、野外炊飯ではもう少し多めの1.2倍くらいの方が簡単です。自動炊飯器や羽釜に比べて、キャンプ用のクッカーは蒸気が漏れやすく、火力が強い場合が多いので、私の場合、水の量は常識よりちょっと多めの米の量の1.2倍にしています。コップでもなんでもよいので、水の量はきっちりと計りましょう。コップ1杯の米に対して、コップ1.2杯の水です。
飯盒の場合は、よく手のひらを沈めて手の甲がちょうど隠れるくらいの水位にするといいますが、鍋で炊飯する場合はこの原則はまったく根拠がありません。飯盒以外でこれをやってしまうと、ほとんどの場合、水はぜんぜん足りません。あくまでも、水位で1.2倍ではなく、体積で1.2倍です。
火加減
鍋を火にかけたら、沸騰するまでは中〜強火で炊きます。沸騰し始めたら、蒸らしが終わるまで蓋をあけてはいけません。沸騰して白い湯気がたくさん上がり始めたら、中火にします。(アウトドア用のコンロは火力が強いのでもうすこし弱くてもよい) 前の条件を満たした密閉性の高い蓋がある鍋であれば、辛うじて蓋がコトコト動く程度の火力が最適です。この状態で炊いていくと、そのうち水分がなくなって、蓋の隙間から湯気が出なくなります。次に、短時間(20〜30秒)だけ最大火力にしてそれが終わると火を止めて5-10分蒸らします。